李栄薫（イ・ヨンフン）氏は1951年生まれ。ソウル大学経済学部教授。
「偽りの歴史が罷り通る韓国に未来はない」という『祖国への愛国心』に満ちた保守論客。
「従軍慰安婦は売春業」「朝鮮総督府が強制的に慰安婦を動員したと、どの学者が主張しているのか」と述べたことで、祖国メディアのフラッシュを一身に浴びながら、元慰安婦に土下座で謝罪をさせられる羽目になりましたが、自身の見解を曲げてはいません。
以下は李栄薫の言葉です（一部要約しています）。

　 韓国の反日洗脳教育（日本に負のイメージを持たせる教育）は「歴史」教育のみならず「国語」「道徳」「音楽」更に「校外学習」などの教科を通して日常的に行われ、スポンジが水を吸うように子供の体内にぐんぐんと吸収されているといいます。今までは「地理」で教えられていた独島（竹島）についても2009年から「独島」という新たな科目にまで昇格したとのことです。
独島（竹島）に関しては、ここまで徹底的に教え込まれてきた韓国民としては当然のこととして、ICJ（国際司法裁判所）での解決を強く望んでいます。しかし国民を騙してきた政府やメディアは、「日本の罠に填る」と逃げ腰のままです。
　 義務教育で子供を洗脳している韓国の「反日教育」は有名ですので、ここではソウル地下鉄に貼り出された子供の絵３枚を掲載するだけにしておきますが、さすがに世界から子供教育のあり方として韓国の異常さは批判を浴びました（どの国にとっても所詮「対岸の火事」ですが）。

　 老女が言う「徴兵」は「徴用」の間違いでしょう。
朝鮮人の徴兵を軍は避けていました。朝鮮人の扱いが難しいからです。1944年の9月から朝鮮人にも徴兵（検査）が適用されましたが、入営は1945年1月から7月（終戦直前）迄の間に限られており、朝鮮半島あるいは日本内地における訓練中に終戦を迎えました。
ですから殆どの人が戦場には派遣されていません。それに、徴兵は女性を対象としていません。

　 また「12歳のときに徴用（徴兵）で日本に連れて来られた」も間違いです。
朝鮮人に国民徴用令が実施されたのも1944年9月からで、半島から日本本土への朝鮮人徴用労務者の派遣期間は1945年3月に下関−釜山間の連絡船運航が中止になるまでの僅か7か月間でした。息子の発言から老女は1944年より前に来日です。在住していた日本本土で徴用令を受けて（例えば学校単位で）工場に動員されていたことは考えられます。

　　ただ、老女が言いたいことは「徴兵（徴用）で強制的に日本に連れて来られた」という主張です。そして、事実で反論する息子を「ササン（思想）が無い」と批判します。この「思想」という訳語に対して、私は可成りの違和感を覚えます。
以下は「ササン」について私の勝手な解釈です。

　 「ササン」に対応する日本語が無いのではないか。訳語としては「思想」が一番近い。しかしササンは思想よりももっと個々の人間の核になっている芯柱のような概念で、忠義の「忠」や、愛国心・家族愛の「愛」、それに情念の「情」などが練り込まれた最上位の概念ではなかろうかと考えます。「事実」などは下位に属します。言い換えれば「身内（ウリ）贔屓」で、ササンという名分さえあれば排他的な言動を 『美徳』 としてしまう思考パターンです。
彼らにとってササンにもとづく言動が正義なのですから嘘をつくことへの罪悪感は勿論ありません。もはや嘘をついているという感覚すらないのです。嘘も騙しも捏造も裏切りも犯罪も、ササンという名分の下ならば全てが許されます。
そう捉えれば、韓国人の言動が少しだけ分かった（？）気になれます。